Pカンパニー第45回公演「5月35日」
http://p-company.la.coocan.jp/p45.html
女優、竹下景子さんと、Pカンパニー代表の林つぐきさんが老夫婦を演じ、好評を得た作品が、3年越しに再演されます。
今年は旅公演も決まっており、言葉の厚み、命の重み、作品の思いを充分に味わっていただける作品かと思います。
土日の昼公演で、事前解説を劇団員が行います。
固有名詞はカタカナで表記しますのでご了承ください。
【タイトル】5月35日
【スタッフ】
作 ソウバイガン
翻訳 マギーチャン、イシハラネン
演出 マツモトユウコ
【日程】 8月13日水曜日から18日月曜日まで
そのうち事前解説があるのは16日14時と17日14時。
事前解説は13時10分開始、約15分程度です。
16日は終演後にアフタートークもあります。参加は自由です。
【場所】 吉祥寺シアター
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口下車徒歩5分。
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目33番22号
電話 0422-22-0911
【配役】シウラム:タケシタケイコ
アダイ:ハヤシツグキ
青年1:コタニシュンスケ
青年2:マツナガタクヤ
アペン:ウチダリュウマ
見知らぬ人:ヤマダケンタ
母親を迎えにきた若者の霊の群れ:ヨシオカケンジ他6人
【ストーリー】
北京にあるアダイとシウラムの暮す民家。2019年の初め、80歳を前にしたシウラムと、その夫のアダイは辛い宣告を受けた。もう何年もアダイは結腸がんを患っているのだが、今日の検査で、シウラムまでもが脳腫瘍で余命3ヶ月であることがわかったのだ。老人が死を待つのは自然なことだ。しかし、ふたりの老人は死を前にして心残りなことがあった。ひとり息子のジッジの30年前の不自然な死について、今日まで多くの事を明らかにできずにいたことだ。シウラムは30年間の苦しみや罪悪感を捨て、息子と向き合おうと思い決める。これまで、あれこれ考えすぎてなにもできない臆病なアダイにも歯がゆさを感じながら、それに触れることなく争わないで生きてきた。しかし死を前にして、もはや恐れることはなにもない。ふたりは一世一代の目標を立てる。それは、5月35日、即ち6月4日のその日に、正正堂堂と息子を天安門で追悼することだった。人は、たったそれだけのことか、というだろうか。そう、それだけのことだ。真っ当でない国家の下では真っ当なことも非合法となるのだ。「闘おう、真っ当でない国家と」そう言うアダイにシウラムは言う「いまやっとあなたに愛された気がする」。ふたりは綿密に計画を練り、若者たちにジッジの遺品を譲り渡す。それに気付いたアダイの弟のアベンはふたりを止めようとするが、ふたりの決意は変わらない。そこへ国家安全部を名乗る男がやってくる……。
【作品と日本での上演について】
この作品は、2020年香港舞台演劇賞で最優秀脚本賞、年間優秀作品賞を含む5部門を受賞した。この戯曲は、1989年に起きた中国の天安門事件から30年経った2019年に、香港の劇団によって、中国ではタブーとされている天安門事件を題材にした作品として初演された。翌年、上記の賞を受賞したが、2021年、中国政府の《香港国家安全維持法》が施行され、以後は現在進行形で、香港の民主化を求める人々、自由を求める人々に対しての弾圧は進められ、その人権侵害は深刻な状況となっている。
2022年4月のPカンパニーによる日本初演は、この戯曲の持つ凄まじい熱量に、スタッフ・キャスト一同が、真摯に、時に大胆に、そして謙虚に対峙することによって、高い評価をいただける舞台となった。重たいテーマの作品だが、戯曲としても極めて優れていて、香港の現状のみならず、世界各地での反民主的政治、人権侵害、自由の抑圧への抗議として、また人間ドラマとして、普遍的な作品だと言える。
【鑑賞サポート】
劇団員による事前解説を開演の50分前から舞台上でいたします。
吉祥寺駅改札口へお迎え、お送りをいたします。ご予約の際にお申し付けください。
【料金】全席指定 前売・当日共 税込
一般 6,600円
シニア割(65歳以上)5,500円
U25割(25歳以下)3,300円
介助者1名無料
【予約方法】
Pカンパニーへ直接ご連絡のうえ、①お名前、②ご希望日時 ③人数 ④介助者の有無 ⑤携帯電話番号 ⑥お迎えの有無 ⑦事前解説から参加されるかどうか、をお知らせください。
メールアドレス pcompany_info@yahoo.co.jp
電話 平日11時から18時まで 03-6338-1217
ホームページ http://p-company.la.coocan.jp/